2014/3/21 東京カップ二次戦 1回戦 東京23FC対青梅FC

東京23 9-0(6-0) 青梅(@駒沢公園補助グラウンド)

 

位置取りをそれなりに高く取った青梅DFラインを縦に速いFW2枚で破りにかかる東京23。前半10分過ぎに東京23が立て続けに2点を奪うと、青梅DFラインは一気に統率を失いバラバラに。これを東京23は見逃さず、簡単に中央へのスルーパスから2点を追加して前半20分で4-0。この時点でこの試合は勝負あり。青梅は縦の攻めを東京23の中盤での連動した囲い込みに潰され、中盤を省略した攻めで何度かチャンスを見せるも決定打には至らない。東京23は更にまた裏へのスルーパス→飛び出してゴールの形で2点を追加し6-0の大差で前半を折り返す。

 

後半に入って多少中央の裏に抜ける選手への寄せが速くなった青梅DF。何人か選手を代えたこともあってか東京23の攻めが外からの攻めとなりやや停滞する。トーナメントということもあって点差が開いても攻める青梅がやや押す場面も見られた。しかし、そこからカウンターで東京23が7点目。この時のオフサイドの判定が微妙だったことへの異議だったのか青梅の選手が退場。数的優位となった東京23は最終的には9-0という大差で試合を終えた。

 

東京23は中盤~前線の守備がしっかりと連動して奪い、そこからの速攻を目指すという最近の地域上位のトレンドともいえるサッカーを目指しているように見えた。今日は大きすぎる青梅DFの綻びを簡単に突けたこともあり、それが何処まで完成しているかという評価はまだ出来ないかなという印象。最後はサイドからという形を目指しているのなら、まだそこは迫力不足かなという印象。また十分に機能した中盤守備に対して、DFラインは青梅のシンプルな縦のボールに押し込まれる場面もあり課題が残った。とはいえ、大量リードで試したところもあっただろうから、なかなか戦力を測るという点においては参考にはし辛い試合となってしまった。

 

青梅はまずDFラインの統率が全く出来ていなかったことが全て。あれだけ簡単に中央を抜けられては何も出来ない。そしてチーム全体でそれを立て直す事も出来なかった。去年夏都リーグで見た時は逆に大勝だったのだが、結局はその辺も良い時は良いが、悪い時はどうしようもないというチーム全体としての精神面の脆さがあるのかもしれない。この点は非常に残念であった。そんな中でも、数少ない光明を探すとすれば前線の選手のスピードや技術は都2部とは思えない力強さも見えたことと、最後まで攻める姿勢は失わなかったことだろうか。