2014/5/18 関西サッカーリーグ第5節 ディアブロッサ奈良対アイン食品

D奈良0-1(0-1)アイン(@鶴見緑地球技場

 

アインはこの日も3トップの中央にいる吉川への縦のボールから、3トップの両翼田川と筑後が裏に飛び込む形で攻める。それに対し前節でも見せたDFラインの連携で食い止めようとするD奈良守備陣という構図。しかし前半29分、縦に入ったボールに対し1対1の競争にアイン吉川が競り勝ち、そのまま持ち込まれ先制を奪われる。

 

後半に入っても縦に早くボールを運ぶアインに対し、D奈良は跳ね返してからのロングボールを1トップの山本に集めポストプレーから細かいパスとドリブルで打開を図る。そして後半30分を過ぎて、サイドから中央へドリブルで入り込んだ岸本をアインDFが倒してPKとなる。しかしこのPKをアインGK井指がしっかり読み切ってセーブ。最後まで縦の圧力を失わなかったアインがそのまま1-0で押し切った。

 

アインは3トップの縦の上下動によるスピードのある攻撃でD奈良の中盤から後ろを押さえ込んだ。以前は両翼の田川と筑後の裏に抜ける動きの方が目立ったのだが、特にこの日は中央の吉川の突破力が目立っていた。守備陣はPKを献上するなどやや粗い部分も見られたが、GK井指のPKストップなどもあり0で抑え切れたことは今後のことを考えると大きいと思われる。

 

D奈良は裏に抜けてくる選手へのケアについてはかなり気を遣って守備を構築していたが、その分奪ってからの押し上げや単独突破で来る選手への対処に苦慮した部分があった。そう考えると点を奪われたのが吉川だったのも頷ける気がする。また、前線での連動した追い込みについても、簡単に縦へ放り込まれることで多少無力化された部分もあったではないか。そういう意味では難しい相手だったのではないかという思いがした。