2014/5/24 関西サッカーリーグ第6節 阪南大クラブ対アミティエSC京都

アミティエ3-1(0-0)阪南大(@鶴見緑地球技場)
 
立ち上がりからアミティエ寄りの展開で進む前半。アミティエはDFラインから繋いで阪南大DFを崩そうと試みる。しかし阪南大はなんとか凌ぎサイドからのカウンターに活路を見出そうとする。そんなせめぎ合いのまま前半は0-0で終了。
 
後半に入りアミティエは前線から追い込み高い位置で奪いに行き、前線に人数をかける戦い方を見せる。そして先制点はアミティエ。ゴール前で左に流れた篠原からのボールを、左サイドから中央に入ってきた清水が受け流し込む。更に高い位置からのカウンターで金が2点目、セットプレーから中津川が決めて3点目を奪い3-0と試合を決める。阪南大は最後粘りを見せロスタイムにCKから松田が1点を返すが反撃もここまで。アミティエが3-1で勝利した。
 
阪南大はサイドからの攻撃に活路を見出したが、中央に戻した時になかなか良い場面が作れなかった。得意の中央からのミドルも上手くアミティエのDFにコースを消され、なかなか打つチャンスを見つけられなかった。ちなみに阪南大のサイドの作り方は個人的に好きな所があって、同サイドに人数をかけて、縦に突破して一度DFに封じられても後ろからフォローしてすぐにまた縦に入れ深く入り込む。この日はフィニッシュまで結びつかなかったが、阪南大クラブ特有の外から中の遠目という攻めがもっと機能してくれば結果はまた変わってくるだろう。

 

アミティエも割と特徴的な戦い方をするチームで、基本バックラインから繋いで攻める形を指向するチームなのだが、例えば後半からといったようなあるきっかけで一気に戦術が変わってくる。それが前線からマンツーマンで追い込みをかけることによるショートカウンター。特に奪ってからの全員の切り替えが早いので、前線で数的優位を作って一気に決めてしまう。この日の2点目がその象徴的な形で、得点の直前ゴール前は4対2の形が出来ていたのは印象的だった。

 

ただ、守備が基本マークの受け渡しをしないマンツーマンなので、一人交わされると一気に守備が崩れる所があるのも特徴で、ロスタイム前には足が止まりかけて阪南大の選手が1対1で勝って一気に攻め込む場面も見られた。かつては最後まで落ちない運動量も特徴だったのだがその点では少し変わってきたのだろうかという印象も受けた試合であった。