2014/7/27 明治安田生命J3リーグ第19節 FC琉球対ガイナーレ鳥取

鳥取3-0(2-0)琉球(@沖縄市陸上競技場

 

ほぼ互角に思われた序盤だったが、10分に琉球DFラインでボールを奪った鳥取はこの日新加入となったフェルナンジーニョが落ち着いてゴールに流し込みあっさりと先制。更に13分、フェルナンジーニョ琉球GK笠原がバックパスを空振りするミスを見逃さずボールを奪って追加点。琉球は両サイドから徐々に陣地を押し込むが、点差に余裕の出来た鳥取は両サイドハーフがしっかり下がって対応。こうなると琉球はサイドを崩すのに人数をかけることで、中央の人数が薄くなりゴールが逆に遠くなってしまう。

 

後半に入ってもボールを保持するのは琉球。しかし60分、カウンターの縦のボールを中央やや左で受けたフェルナンジーニョがDFとGKを交わし、逆側のネットへ丁寧に流し込みハットトリック。最後まで攻めた琉球だったがきっちり引いて守ってきた鳥取DF陣を崩すには至らず3-0で試合終了。鳥取がアウェーで勝ち点3を手にした。

 

琉球はボールを保持し攻めていったが、前半のミスによる失点が最後まで響く結果となってしまった。正直なところかなり不用意な失点だったのは否めない。サイドからの攻めは良い形を作る場面があったが、中央でしっかり守られて最後までゴールをこじ開けることは出来なかった。この点は前線の柱である中山が怪我で途中交代してしまったことも影響していたのかもしれない。そんな中でも、個人的に気になった選手は前線の青木と藤澤の2人。苦しい中でも精力的に動いて身体を張っていたプレーが印象的であった。

 

鳥取フェルナンジーニョのプレーがこの日は全てと言っても良かった。足元の技術は当然ながら、ゴール前での落ち着きが他の選手とは段違い。2点目は別にしても、あとの2点は他の選手なら焦って外すことも十分あり得たプレーだった。良い意味で場違い、そんな言葉が似合う活躍であった。そしてこの3ゴールで余裕の出来た守備陣は無理に前線に人数をかけず、きっちり引いて琉球を完封した。

 

あと、個人的にJ3は初観戦だったのだが、一番気になったのは選手交代5人制というルールを両方ともそこまで意識していないのかなということ。なんとなくだが、ルール上5人制だが3人制のつもりで残り2人はオプションのような起用をしているように感じられた。他の大会やカテゴリのことを意識してこのようにやっているのかなとも思ったのだが、5人交代出来ることのメリットを考えた采配というのもあっても良いのではないかなという事を感じた。実際他の試合はどうなのだろう。少しそのような疑問を持った初めてのJ3であった。