2014/9/6 東海サッカーリーグ第11節 トヨタ蹴球団対藤枝市役所

市役所7-2(4-1)トヨ蹴(@トヨタスポーツセンター

 

時折雷の光が遠くに見える大雨のコンディションとなった試合は前半からテンポの速い縦への攻撃の応酬となった。その撃ち合いに勝ったのは市役所。いきなりトヨ蹴DFラインの裏を抜けて高橋祐が先制すると、動きのいい市役所の中盤がボールを奪ってショートカウンターを仕掛け高橋祐が2点目。対するトヨ蹴もボランチへの縦パスを狙ってのショートカウンターから増田が1点を返すも、市役所は和田と村松が追加点を奪い4-1で折り返し。

 

ここまで良い所の殆ど無いトヨ蹴。後半に入って早い時間に反撃をと思っていた矢先に中央の裏を簡単に高橋祐に抜けられハットトリック献上。試合はここでもう決まり。更に高橋祐のこの日4点目となるゴールを決められ6-1。トヨ蹴も増田のヘッドで1点を返すも、最後はDFラインの田中からボールを詰めて奪った横山がダメ押しの7点目。終わってみれば大量7得点で市役所がアウェイのトヨスポでトヨ蹴を圧倒した。

 

縦のボールの応酬となったこの試合、勝負を分けたのはDFラインの位置取りと裏へ抜けるボールのテンポの差だったと思われる。両チームを比較すると高めのラインを獲っていたのはトヨ蹴の方。恐らくトヨ蹴の1点目のように、早めに市役所の中盤を潰してショートカウンターを仕掛けるのが狙いだったと思われる。しかしその目論見は外れ、組み立てにそこまで中盤を経由しない市役所の縦の低く速いボールが中途半端に高くなって裏のスペースが空いていたトヨ蹴DFラインを切り裂いていく。この速いパス出しにトヨ蹴守備陣は全く付いていけなかった。

 

そして比較的低いラインを敷いていた市役所DFは高めのロングボール主体で仕掛けてくるトヨ蹴の攻撃をしっかりと待ち受け跳ね返す。こうなるとトヨ蹴の攻撃が手詰まりになってしまうのも仕方のない所。最後完全に精神的にも切れてしまったことも加味すればこのスコアは妥当な結果だったのではないかと考える。