2014/9/28 全国社会人サッカー選手権大会2回戦 ラインメール青森対VONDS市原

市原1-0(0-0、0-0、延前1-0)青森(@新宮やたがらすサッカー場)

 
青森は外から繋いで最後中央で構える菊地への折り返しを狙って行く。特に左サイドの島田の動きが良く、ここから決定的な場面を作ろうとする。市原は縦に早めに入れて中央ならシンプルに勝負、サイドなら基点を作りサイドバックの上がりを待って厚みを増やそうとする。0-0で折り返すも両者の撃ち合いは前半時点ではやや青森優位といったところか。
 
後半に入り市原はトップに宮内を入れ前線をかき回していく。また、前半島田の対応に手を焼いていた右サイドバックの小田切を左に移すと持ち味の攻撃力が活きてくる。そして50分、DF大矢が中央を抜け出した市原の藤牧を後ろから引っ掛け得点機会阻止の一発退場。青森は中盤の選手を入れ替え運動量を確保し対応。市原は押し気味に進めるも試合は動かず0-0のまま延長戦に突入。
 
そして延長前半、遂に均衡が破れる。市原は左サイド小田切のオーバーラップから中央へのボールを入れる。これをニアで庄司がヘッドで合わせるとボールはゴールに吸い込まれる。これで市原が1-0とリードを奪う。青森も反撃を試みあわやという場面もあったが、最後までゴールは奪えず延長戦終了。1-0で市原が激戦を制し準々決勝へ駒を進めた。
 
市原は関東のチームらしい横の揺さぶりから縦への速いフィードを中心とした攻めを見せたが、昨年長崎全社で見た時より前線でのテクニカルな部分が削がれ、よりシンプルで運動量重視の戦いを見せていたように感じられた。そういう意味では昨年の方が個人的には好みのチームだったように思う。
 
青森は他の北東北~北海道のチームと比較しパスよりもドリブルという個のテクニック重視のチームと感じた。この点については選手の前所属を見ると割と他地域から来ている選手が多いことも影響しているのかなと考えている。試合については、島田の突破が活きていた前半のうちに点を奪えれば十分チャンスがあったと思う。
 
後半の退場についてはちょうど目の前でのプレーだったが、後ろから引っかかってしまったような形ではあったが、完全に抜け出していたし一発退場もやむなしといった所だったと思う。あれが無ければという勿体無いプレーではあったが、ああなってしまってはどうしようも無かったと思われる。