2014-11-23 地域リーグ決勝大会決勝ラウンド 奈良クラブ対クラブ・ドラゴンズ

奈良C2ー1(0ー1)クラドラ(@ゼットエーオリプリスタジアム

後半に入り落ち着きを取り戻した奈良C。しかしながら、攻撃は依然手詰まりのまま。ただ、その中でも唯一得点機を作り出せていた小野が55分、中央に入った鶴見の足元にピンポイントのボールを送り込む。これを鶴見が冷静にシュートを決める。この1点でクラドラ守備陣の気持ちが一気に切れる。そして57分、この日数少ない前線への飛び出しを左サイドへ仕掛けた馬場へボールが出ると、深い位置からファーサイドへクロスが入る。それをフリーで走り込んだ小野がヘッドで叩き込む。

クラドラにとってはこの2点はあまりにも重過ぎた。一気にDFラインの人数を増やし逃げ切りを図る奈良Cに対し、それをこじ開けようとショートパスで攻めようとするクラドラであったが、悉く跳ね返され万事休す。2-1で奈良Cが逆転勝ちし、この日積み上げた勝ち点3により2位以内を確定させた。

奈良Cは昨日と変わらず外からの攻めしか無い状況で前半遅い時間に失点。普通ならこの時間に失点した場合、悪い時間に失点したと考えるだろう。しかし、奈良Cにとってはまだましな時間帯での失点となった。失点後、奈良C全体、特に守備陣は完全に統制を失っていた。これであと5分でも時間があれば続けざまに失点、最悪退場者を出してもおかしくない状況だった。それがHTの笛に救われた。このインターバルでなんとか最低限の落ち着きを取り戻すことが出来た。これが大きな分岐点に結果となったともいえよう。

クラドラにとってはそれでも奈良Cの攻撃が手詰まりだっただけに逃げ切れる目はあったと思う。しかし、あのワンプレーで失った流れを最後まで取り戻す術を持ってはいなかった。一つ思うのは、もし福井戦のように最初からテンポを上げて入っていたら結果はどうなっていただろう。最後まで昨日の水準までテンポを上げられなかった後半を見るとそれだけは悔やまれる部分ではある。