2014/11/30 The KSL Cup 1回戦 阪南大クラブ対バンディオンセ加古川

加古川2-1(0-0)阪クラ(@南津守公園人工芝グラウンド)

 

前半からボールを支配する阪クラが細かいパス回しで外から攻める。加古川はいつも通り8人で守ってカウンター勝負。特にCBの長瀬、米田が出足良く最後のパスを遮断し、攻められているもののそこまで決定的な場面には至らない。この図式は45分変わらず0-0で前半を折り返す。

 

じりじりした展開は後半に入っても変わらず。攻める阪クラ、守る加古川。しかし65分、縦一本に抜け出してゴールを決めたのは堂柿。加古川のお家芸、中央一発のカウンターが炸裂する。さらに74分、またも中央からのカウンターを堂柿が決めて2-0とリードを広げる。後がない阪クラは長身のDF足立を前線に送り、早めの放り込みで勝負を仕掛ける。それが実を結び左サイド新井のクロスを中央で足立が頭で合わせて1点を返す。しかし、加古川は阪クラの反撃を1点に抑え2-1で逃げ切り、準々決勝進出を決めた。

 

阪クラは支配は出来ていたものの加古川の術中に嵌められた形となった。ただ、後半パワープレーに入るまでの形は繋いで深いところまで入ってから攻める形が多く、工夫に欠けるものであったかなという印象もあった。阪クラらしい遠目のミドルなどもう少し目先を変える攻めがあっても良かったのではないだろうか。

 

加古川からすればサブメンバーが1人しかいないという苦しい状況。とはいえ、その中でもやるべきサッカーは徹底されていた。しっかり守って一発の高速カウンター。これしか出来ない、だが、これがあるからこそ簡単には崩れない。そんな加古川のサッカーを象徴するような鮮烈な2発のゴールは見事の一言であった。