2015/4/12 関西サッカーリーグ開幕戦 関学クラブ対龍野FC

関学C1-0(0-0)龍野(@三木防災公園陸上競技場)

 

両チームとも鈍い立ち上がり。関学Cは中盤の要である卯田が不在のため横山、高松の両翼からのサイドアタックかトップに張る三ノ宮のキープから細かく繋ぐ形で崩そうとする。しかしフィニッシュに向け龍野の極端に高いDFラインの裏を突こうとすると、龍野GK竹内の広い守備範囲に阻まれてしまう。一方龍野も外からの攻めか長身の夏苅めがけて長いボールを放り込むカウンター狙いに行くがゴールは遠い。そのまま0-0で前半終了。

 

後半に入っても状況は変わらないが、龍野はサイドからのボール対し何度か関学CのCBに対してニアを取ってあわやという場面を見せる。しかし、夏苅が交代で退くとさらに攻め手が無くなってくる。一方関学Cも中央の裏は竹内にケアされることから、長身FWの中野を投入し竹内の飛び出しが及ばないサイドの裏からクロスを狙っていく。そして86分、関学C高松がドリブルで仕掛けるとまずサイドで2人抜いて中央へ、そのまま龍野CBの寄せもずらして持ち込みそのままゴール。高松の見事な個人技で奪った1点を守り切り1-0で関学Cが開幕戦を勝利で飾った。

 

関学Cは卯田の不在がそのまま攻撃の迫力不足に繋がっていた印象。もう一人のチャンスメーカー高松の出来が良かったことがある意味救いとなった格好であった。守備陣は龍野を完封したものの、CBがサイドからのボールに対しニアを取られる場面が目立った。次節以降の修正が何処まで出来るか課題の残ったのではないだろうか。そう考えると、この状況でも勝ち点3が拾えたという事実が最大の収穫であろう。

 

龍野は昨年以上に得点へのプレーが見えなかった。一応サイドからのカウンターが生命線となるのであろうが、そのチャンスに繋がることは少なく、折角のチャンスでもボールが枠を捉えないようではゴールは遠い。守備陣は失点はしたものの持ち前の高いラインをキープして集中していただけに攻撃陣の課題をいかに解決していくかが今後の鍵を握りそうだ。