2015/4/26 関西サッカーリーグ第3節 ディアブロッサ奈良対関学クラブ

D奈良2-1(0-1)関学C(@みきぼうパーク第1球技場)

 

 立ち上がりから攻勢に出るのは関学C。6分に左CKを高松が押し込み先制する。そこからも関学Cは前線の平山、津田が激しい上下動を繰り返しD奈良DFラインのギャップめがけて飛び込み、そこへピンポイントでスルーパスを通してくる。これをなんとかD奈良は凌ぐも、攻撃としてはなかなか突破口が見出せないまま前半を0-1で終える。


前半から飛ばし過ぎていた関学Cの状態を見抜いていたかのように、D奈良は後半最初から左サイドをテクニックに長ける鬼岩からスピードで勝負する新家に交代。運動量で上回ることを狙う。これがはまり始め、関学Cの縦のボールをD奈良が網にかけるようになると一気に試合の流れはD奈良に。55分、右CKからファーの井上が折り返したボールを椿本が押し込み同点。なおもサイドを中心に攻めるD奈良、ロングボールの一発狙いに行く関学C、しかし双方決定的な場面には至らない。


そのまま同点かと思われた後半アディショナルタイム、外に流れてきた中央の細川堅、岸本にSBの芝野も絡んで3人で右サイドを崩すと、やや中に入っていた椿本にボールが渡る。斜め45度、がら空きになったシュートコースをなぞるかのように放たれたミドルはゴールに吸い込まれていく。劇的なロスタイムの一撃の後、程なくして試合終了のホイッスル。D奈良がロスタイムの逆転劇で今季初勝利を挙げた。


D奈良と関学Cの試合は早めに関学Cが点を重ねれば関学Cペース、終盤まで縺れればD奈良が最後は試合を決めるというどちらかに収まることが多い。今回は後者。前半ハイペースで来た関学Cの攻撃を我慢して90分で勝負出来たことがD奈良最大の勝因だったと考える。逆に言えば関学Cは前半のうちにもう一点奪って精神的に優位に立っていればと悔やまれる試合だったともいえるだろう。