2015/11/3 The KSL Cup 予選リーグ第1節 ディアブロッサ奈良対バンディオンセ加古川

D奈良2-4(0-2)加古川(@JーGREEN堺S8グラウンド)


序盤は互角の展開。D奈良がボールを保持し、加古川はカウンターで長いボールを入れる。ややD奈良が押し気味に進めるも、32分ロングボールに対しD奈良GK吉田の中途半端な飛び出しからピンチを招くと加古川の辻村剛が決めて先制。更に加古川は同じようにロングボールから裏に抜け出して鈴木が追加点を決め2-0とリードして前半を終える。

後半早々加古川は山田のゴールで3-0と突き放す。これで一気に差が広がるかと思われたが、D奈良がここからボランチにいた岸本を1段前にポジションを上げると一気にD奈良の攻めが繋がりだす。。まず57分、岸本がDFラインをドリブルで割って抜け、フリーで入ってきた新家に渡して3-1。更に65分、今度はまた岸本から中央に斜めの動きで入ってきた椿本にスルーパスを通すと、その椿本が倒されPK。これを岸本が決めて3-2と差は詰まってくる。しかし加古川は白石のゴールで再度突き放して4-2がファイナルスコア。加古川が一時は詰められるもきっちり逃げ切った。

加古川はボールを持たれても一発の縦という武器で試合を纏めるという流石の戦い方。前線のコンディションもまずまずといった感じで、全社に向け良い仕上がりと見えた。一方、DFは後半D奈良の攻め手の変化もあったが、加古川も選手が変わってから一気にバタバタしたところは不安材料。守備のバックアップの底上げがどこまで出来ているかは全社でも鍵を握りそうだ。

D奈良は順位のプレッシャーも軽く、比較的噛み合う上位カテゴリ相手という状況で持ち前のドリブルと細かい攻めが機能した所は負けたながらも好材料。特にこの日2点に絡んだ岸本がバイタルで前を向いた時に何かが起こる感覚は久々に感じたものだったように思う。失点については吉田1人を責めるのは酷だが、あのプレーまで良い感じで来ていただけに一気にそこから崩れてしまったのは惜しい所ではあったし個人的にも反省点ではある。こういう経験を糧にして成長して欲しい。