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2015/10/18 全国社会人サッカー選手権大会2回戦 バンディオンセ加古川対流通経済大学FC

加古川3-2(2-1)流経大(@滝沢総合公園陸上競技場)

 

前半加古川は斜めに入り込むFWに合わせて縦のロングボールを入れる攻撃が効果的に機能する。そして7分にショートコーナーから鈴木が決めて先制。更に9分には田中が追加点を奪い一気に2-0とリードを広げる。唐突な2失点によりばたついた流経大だったが徐々に落ち着きを取り戻すと、高いテクニックを生かした早い縦の繋ぎを見せ始める。加古川はDF4枚、MF4枚でブロックを形成し対応するも、ボランチが徐々にDFラインに吸収される場面が目立ち始める。それでもこのまま2-0で折り返したかった加古川だが、右サイドを崩され伴にゴールを返され2-1で前半を終了。

 

ハーフタイム開け、流経大は平山に替えて渋谷を投入。中央から一気に繋いで前進する方針に。この狙いがいきなり的中し、流経大は中央突破で加古川のDFラインに穴を開けると、最後は左から入り込んできた新家が決めて同点に追い付く。ここから流経大の時間が続くも加古川は我慢しながらカウンターとセットプレーで対抗。そして延長にもつれ込むと思われた後半ロスタイム、縦の放り込みを繋いで最後は田中がネットを揺らしてこれがさよならゴール。加古川が劇的な一発を決め3-2で勝利。8強入りを決めた。

 

この試合における加古川の勝因は空中戦とロングカウンターが挙げられる。この二つの武器を有効に活用して奪った3点を持ち前の堅牢なブロックで守り切った試合と言えるだろう。特に一発狙いのロングカウンターはメンバーが揃わない時や苦しい時のオプションとして持っていたもの。ここにきてこのオプションが威力を発揮するのだから本当に面白いものである。そして後半ロスタイムに上背の差という相手のウイークポイントを確実に突いて決めた勝負強さもまた流石と言えよう。

 

流経大はチームとしての脆さが出てしまった。立ち上がり混乱から選手たちが自分達で立ち直るには30分近い時間を要してしまった。そしてそれまでに奪われた2点が結局は致命傷となってしまった。流経大のスタッフのことを考えれば後半には何らかの対策は打てるのは分かっていたし、実際交代を含めた戦術変更で流れは変わった。流れの中でピッチの中だけで流れを変えられるにはまだ経験が不足していたのだろう。技術の高さは昨年のドラゴンズ同様素晴らしいものだっただけに、その部分が逆に目立ってしまった。