2015/11/23 地域リーグ決勝大会決勝ラウンド ブリオベッカ浦安対ラインメール青森

青森1-0(0ー0)浦安(@春野総合運動公園陸上競技場)

浦安は5人、青森は6人スタメンを入れ替えて臨んだこの試合。お互い基本の戦術は変わらないものの攻撃のテンポはかなりスローダウンした状況。ただ攻め手の3人が入れ替わるだけで攻撃でやるべき事は変わっていない青森の方が、攻撃の起点であるボランチの村田を欠き縦のボールに精度を欠く浦安の方が攻撃力の目減りは激しい印象。両チームともあわやの場面もあったが穏やかに0-0で前半終了。

後半に入っても両チームとも動きは無し。しかし、61分遂に試合が動く。青森のCKに種市がヘッドで合わせて先制点を奪い取る。こうなると交代のカードの切り方が鍵になってくる訳だが、浦安はすぐさま竹中、村田を投入し攻めを強化する。対する青森は前線の選手を入れ替え浦安バックラインとボランチの横パスに対するプレッシャーを途切れさせない。ATに入ってセットプレーで2度GK本吉がゴール前まで上がるなど最後まで執念を見せた浦安を振り切り、青森が1-0で勝利。地域リーグ決勝大会優勝をSC相模原以来3年振りの決勝ラウンド勝ち点9で手にした。

結論から言うと欠けた選手の影響力の大きさがそのまま結果に出たという印象。浦安は縦のボールを打ち込む村田と一人で仕事の出来る竹中が抜けた事でボランチから前へ良い形でボールが出ず、昨日まで見せていた多彩かつテンポの速い攻めが全く見られなかった。特に村田の不在は大きく、全社1回戦で村田をスタメン起用しないで敗れた理由が分かった気がした。

一方の青森は前線の西村とリンタロウが不在だったが、このチームは大きく差の無い5、6人のFWのうち3人をやりくりしながら使ってきたこともあり、そこまでチーム全体の力が落ちなかった。また、中盤の三田が出ていたことも青森は大きかった。抜群の運動量で攻撃時には前線へ飛び出し3トップに絡み、守備時にはバックラインまで全力で下がりカバーするシーンが何度も見られた。5バックの両翼が思い切り良く攻撃参加出来たのも彼のカバーがあってこそ。今大会のMVPがあるとすれば自分は三田の名を挙げたい。そう思わせる活躍であった。