2016/6/19 関西サッカーリーグ第8節 ディアブロッサ奈良対アイン食品(株)サッカー部

D奈良2-1(1-0)アイン(@五條上野公園)
 
両チームとも縦に速い攻めからチャンスを見出そうとするが、中央から行くアインと外から攻めるD奈良とストロングポイントは対照的。そこでまず大きなチャンスを掴んだのはアイン。ゴール前ヘッドに行こうと飛び込んだところにD奈良DF浦の足が入ってファウルとなり、PKを奪取する。しかしこのPKは左に僅かに外れ先制点には至らない。ここで一瞬気持ちの落ちたアインの状態を見逃さずD奈良は右サイド椿本のクロスから山本が決めて逆に先制を奪う事に成功する。そのまま1-0でD奈良がリードして前半は折り返し。
 
後半に入って一気に出足をかけてくるアインは47分、中央屋や左からゴール前になだれ込み最後は泉がやや遠目からたたき込み1-1に追いつく。これでまたアインに勢いがつくもD奈良も我慢して1-1のまま進む。この均衡を破ったのはD奈良。途中交代で入った岸本が中央でボールを受け、アインDFをドリブルで振り切り値千金の勝ち越しゴールを奪う。このままで終われないアインは残り10分を切って波状攻撃を見せるもゴールは奪えず、最後はロスタイムに金丸が2枚目のイエローを受けて退場となり万事休す。D奈良が厳しい競り合いを制し昇格争いに踏みとどまる貴重な勝ち点3を手にした。
 
全体を通して自分たちのペースを突き通したD奈良と不安定なペースに終始したアインという印象。そう考えれば相手が良い流れの時間帯をしっかりと我慢し、落ちた時間帯にきっちり点を奪えたD奈良の落ち着きと勝負強さが見えた試合と言えよう。逆に言えばアインは良い時間帯と悪い時間帯がはっきりする部分を上手く活かせなかったとも見える。特に最後の攻勢に出た時間帯で退場してしまったシーンなどはその象徴だったのかもしれない。