2016/7/3 関西サッカーリーグ第10節 ディアブロッサ奈良対AS. Laranja Kyoto

D奈良2-1(1-0)ラランジャ(@新庄第一健民G)
 
立ち上がり8分、D奈良はラランジャのクリアミスを拾った新家がそのまま持ち込み先制点を奪う。そこからは一進一退。ラランジャは左サイドバックの杉山が高い位置に張って攻めることにより、D奈良の攻撃の起点となる右MF椿本のポジションを下げさせる。それでも椿本は激しい上下動と一発のドリブルで好機を演出しゴールに迫る。見応えのあるサイドの攻防もなかなか点には結びつかず前半は1-0でD奈良リードで終了。
 
後半に入りラランジャは美里を軸にショートパスでD奈良の守備をずらしシュートまで持ち込む場面が増える。D奈良はカウンター狙いでラランジャDFの裏を狙っていくも流れはラランジャ。そして65分、右サイド遠目のFKから松本が押し込み同点に追いつく。ここから30℃を軽く超える暑さの影響か両チームともシンプルな攻めへとシフトしていく。D奈良は新家が抜け出してGKを引きつけフリーの椿本へラストパスを出すもシュートは枠の外。一方ラランジャもあと一歩まで迫るがシュートをギリギリでクリアされ決勝点を奪えない。引き分けも視野に入ってきた88分、中央を抜け出したのはD奈良の山本。そのままDFを振り切り冷静にゴールへボールを送り込みこれが決勝点。D奈良が昇格争いにおいて絶対に必要であった勝ち点3をギリギリで奪い取った。
 
この日にの試合については消耗戦になるのは間違いなかっただけに鍵を握るのは最初の10分と試合前から思っていた。終盤リードしていれば消耗戦においても気持ちを持たせる事は出来るだけに、早い時間帯の得点は最重要事項だと考えていたからなのだが、結果勝利を収めたのはその時間帯に先に得点を奪ったD奈良であった。この点は試合の入り方としてミスをしてしまったラランジャは反省点となるだろうし、このミスを見逃さなかった新家を褒めるべきだろう。その後の展開は互角だっただけに余計試合の入り方の差が際立つ結果となってしまった。
 
また、最後の最後で奪った決勝点は途中交代の山本が奪ったゴールだったのだが、この時間帯でも動けるストライカーを温存して投入したベンチワークも見逃せない。ただここについては、交代投入が1人だけで試合を終えたラランジャの采配が少し気にもなっている。交代選手を出さなかったのか、それとも出せなかったのか。