2016/7/10 関西サッカーリーグ第11節 ディアブロッサ奈良対高砂ミネイロFC

D奈良3-2(2-0)高砂(@高砂陸上)
 
この日はいつものこの対戦とは対照的に、前線で細かく攻める高砂に対してD奈良が長いボールを入れて対抗。9分にはDFの裏を抜けた新家が倒されPK奪取、これを細川堅が冷静に決めてD奈良が先制。更に31分今度はカウンターから縦のボールを椿本がダイレクトのヘッドでDFラインの裏に通すと、そこに抜けてきた新家が絶妙のタイミングで受けてゴールを奪い2-0。途中GK吉田がゴール前のアクシデントで負傷交代する場面があったが、D奈良が流れを掴んだまま2-0で前半終了。
 
後半に入って早々の50分、またもD奈良は新家が縦に抜け出し3-0とリードを広げる。更に何度か決定機を掴むもそこからは点を奪えず試合は終盤へ。高砂は諦めずに前線の選手を替え前線の運動量を維持する戦いを見せると、ここから状況は一変する。まず70分にサイドから崩して岡本が1点を返すと、更に89分にも柏木が決めて1点差に迫る。ロスタイムも攻めを見せた高砂だったがD奈良守備陣もなんとか凌いで試合終了。D奈良が3-2で逃げ切り昇格争いのために大事な勝ち点3を確保した。
 
高砂としては守備陣がロングボールに対する対処に苦慮した点は想定外だったのかもしれない。後半途中までは何度もロングボールが頭を越え、裏をD奈良攻撃陣に突かれる場面が見られた。ここを早めに修正出来ていれば、後半の追い上げを考えると結果はまた違っていたかもしれない。それくらい最後の追い上げは見事なものであったし、柏木、吉田といった技術に長けた選手が見せる攻撃は見応えがあった。それを許したD奈良の反省点としては勿論終盤の戦い方であろう。中断明け3試合、この部分を如何に克服するかが鍵を握ってくるだろう。