2016/11/27 全国地域サッカーCL決勝ラウンド 三菱水島FC対FC今治

今治3-0(0-0)水島(@ゼットエーオリプリスタジアム

 

これまで通り引いて守ってくる水島の守りに対して、今治は左右にボールを振り回し水島守備陣の疲弊を狙いつつ何度もゴール前に迫る。また、水島が2列目でボールを持つとすぐに今治はプレスをかけるので、水島は前線へのボールをバックラインからしか供給出来ず、精度を欠いたボールでは高瀬、宮澤の2人も有効に攻めを構築できない状況に。今治は選手を入れ替えた事もあってか最後の部分を崩しきるまでのは到らず0-0で前半終了。

 

後半今治は桑島、岡山を投入し、更に攻撃の手を緩めず進めると、水島が少し攻めに出たところからのショートカウンターで、前を向いた桑島を追い越した岡山へのスルーパスが通り、折り返しに最後は長尾が押し込み。遂に水島の守備をこじ開ける。あとは74分に中野からのロングボールをヘッドで上村が合わせ2点目、更に80分、中野から上村へのスルーパスを繋ぎ、水谷がシュート、跳ね返りを長尾が押し込み3-0。最後まで試合を支配し続けた今治は水島をシュート2本に抑え、3-0の完封ゲームで全国地域チャンピオンズリーグ優勝を勝ち取った。

 

試合としては今治の完勝。前半が0-0で終わったのも決して攻めあぐねていた訳ではなく、90分でゆっくり仕留めれば良いと余裕を持ってやっていただけのこと。守備でもプレスに行くポイントをチーム全体で意思統一して定め、カウンターの精度を下げ余裕を持って守備を構築していた。また、メンバーを入れ替えた事で個の打開の部分で見劣りする部分はあったものの戦術遂行に関する意識はしっかりと出来ており、全体を通して優勝に相応しい試合内容を見せた3日間であったといえよう。

 

水島としては、できる事を封じられたことと、全体としてのコンディションが下がりきっていたように見えたのが全て。それでも最後まで守備の集中を切らす事は無かった。全社から数えて11試合、こちらもここに来るに相応しいサッカーを見せてくれたと言えるだろう。