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2017/3/19 JFLファーストステージ第3節 FCマルヤス岡崎対ソニー仙台FC

S仙台5-4(2-2)マルヤス(@名古屋港サッカー場

 

6分、右サイドの杉本から上がったクロスをファーで盛礼良が落とし、そのボールを中央で詰めていた佐野がダイビングヘッドで押し込みマルヤスがいきなり先制点を奪う。これが乱戦の号砲となった。風下のS仙台はラインコントロールが不安定なマルヤスDFラインの裏を低く速いボールで狙っていく。すると15分に左サイドの裏を抜け出した藤原がそのままゴールを奪い同点。更に23分、今度は左サイドからのクロスボールに対し、ゴール前中央で上手く身体を入れ替えて抜けた内野が流し込み逆転に成功。なおもS仙台が押す展開となったが、マルヤスは44分に一瞬の隙を突きオーバーラップした左SB安藤が裏を抜けると折り返しから最後は盛礼良が押し込んで2-2と追いつき前半終了。

 

風向きが変わって後半、S仙台は58分にまたも左サイドの裏抜けから最後は逆サイドに展開し秋元がゴールを奪い3-2と突き放す。しかしマルヤスも外からの攻めでなんとかCKを拾うと69分に熊澤のヘッドでもう一度3-3に追いつく。そして81分、今度は逆側のCKから全く同じような形で熊澤のヘッドがゴールネットを揺らし、マルヤスが4-3と再逆転に成功する。このまま逃げ切りたいマルヤスだったが、交代選手のスピードが効果的に働いたS仙台の攻めに対し防戦一方に。そして85分、S仙台右サイドからの攻めにマルヤスは不用意なファウルを犯してFKを与える。S仙台はこのチャンスを逃さずゴール前混戦から吉田が押し込み4-4の同点に。


そして4分提示されていたATの4分が経過しようとしたところでS仙台は右サイドのCKを獲得。最後のチャンスに放たれた冨沢のボールは強風に流されながら曲がりそのままゴールへ。これが劇的な決勝ゴールとなり、逆転する事三度、0-0から4-4まで五度のタイスコアが発生する大熱戦となったこの試合は5-4でS仙台の勝利となった。

 

マルヤスは押された試合の中で効率良く点は奪えたと思う。ただDFラインのコントロール、特に3-4-3で来たS仙台の両翼が上がった際の対応が統一されずにDFの横の間隔が開いてしまったことと、単純に縦のギャップが生まれてオフサイドが奪えなかったことという縦横両方の面で悪さが出てしまった。また、攻撃でもサイドからの攻撃は効果的に働く場面があったが両サイドハーフの杉本、地主園の両者が攻めでボールに絡む部分が少なかったのも苦しかった。その一因として、盛礼良がサイドに流れすぎてしまう点も気になったところ。出来れば盛礼良がもっと中央で構える形が欲しかった。

 

そんな中でも良さが見えたのは熊澤と安藤。熊澤はCKからの2点は上手くマークを外してのゴールであったし、守備でもボランチの相方が不安定な出来だった中孤軍奮闘した印象がある。安藤は激しい上下動を繰り返してなんとか左サイドを制圧されないように奮闘していた。

 

S仙台とすればあれだけ裏を取れればもっと楽に勝てたようにも思うが、セットプレーを含む球際の守備に課題が残ったように感じた。3バックなので多少なりともサイドの深いところはやられるとすればもう少し中央で頑張らないと守備が安定しないのではと感じた。

 

攻撃の部分では中盤で組み立て役となった新加入の菅井が印象に残った。基本縦に速く裏を取りに行くS仙台の攻めにおいて、中盤で彼がボールを持つと八戸で培われたと思われるショートパスで攻撃のリズムが変わるのが明らかに分かった。攻撃の狙いを絞らせないという点において、今後のS仙台の攻撃における鍵を握る選手になるのではないだろうか。