2014/5/10 関西サッカーリーグ 第4節 ディアブロッサ奈良対FC TIAMO

D奈良1-0(1-0)TIAMO(@鶴見緑地球技場

 
前半からTIAMOはFWの奥田めがけてのロングボールとサイドの崩しを主体にして縦に早く攻める。D奈良はその出処を連動した守備で潰して、サイドへ早く出す形で対抗。こうして奪ったCKから前半16分、布施がゴール前ドンピシャで合わせてD奈良が先制。ボール支配率ではTIAMOが上回るも、D奈良は常に奪ってからの裏を狙う。そんなじりじりした展開で前半は1-0とD奈良リードで終了。
 
後半に入ってからTIAMOはさらにサイドに選手を走らせ攻める。しかしD奈良の粘り強い守備の前に良い形で最後のゴール前に進むことが出来ず、焦りからかどんどん攻めが単調になっていく。そして虎の子の1点を最後までD奈良が守り抜き1-0でタイムアップ。3位のD奈良が首位TIAMOを直接対決で叩いて上位との差を詰めることに成功した。
 
D奈良は粘り強く全員で90分守り抜いたことが最大の勝因。特に中室、細川雄のCB2人と高橋、藤尾のCH2人のカバーリングを意識した守備が非常に良い動きであった。エース山本の不在で今季初先発となった布施も決勝点となるヘッドに加え、場合によっては中盤まで下がることも厭わない献身的な動きを見せた。この辺りの層の厚さが出て来たのも今後のリーグ戦を考えれば好材料だったと思う。一人のサポとしては「本当に良くやった!!」と心の底から叫びたい勝利だった。
 
TIAMOは縦に早い攻めとサイドからの個人技に強みを持っていたが、攻撃が単調なこともありD奈良の守備陣に対応されてしまった印象。守備に関しても個々としては強い選手が揃っているのだが、組織的な守備の約束事や連携については構築段階といったところか。更に先にあっさりと先制点を許したことで精神的な焦りも手伝い、大事な場面で安易なシュートミスやクロスのミスを繰り返して最後までゴールまで辿り着くことは出来なかった。