2014/11/23 地域リーグ決勝大会決勝ラウンド FC大阪対サウルコス福井

大阪3ー1(1ー0)福井(@ゼットエーオリプリスタジアム

立ち上がり福井は昨日の試合を引っ張るかのようにハイテンポな試合運びを見せる。これに大阪はついていけず、ロングボールから仕掛ける形を作るのがやっとの状況。特に亀井のロングスローを軸としたセットプレーを何度も仕掛けゴールに迫る。しかし大阪のDF陣は危ない場面を見せながらもなんとか踏みとどまると、徐々に福井のテンポが落ちてくる。すると36分、中央を繋いで抜け出した塚田が豪快に蹴り込み大阪が先制点を奪う。そのまま1-0で大阪が折り返す。

後半入って早々48分、大阪は右サイド四ヶ浦のアーリークロスに塚田がヘッドで合わせて追加点を奪う。後が無い福井は平野を下げ、畦地を投入。梅井をDFラインに置いて、早めに中に入れる形で勝負に出ると、その畦地が左サイドからのパスを受け振り抜き1点を返す。なおも福井は長身の阿部を投入、さらに畳み掛けようとする。しかし82分、福井セットプレーからのクリアボールを受けたDFのミスを川西が奪って独走しGKも振り切って決定的な3点目を奪う。そのまま3-1で大阪が逃げ切り貴重な勝ち点3を手にした。

前半に関しては福井が自分達の時間帯に仕留めきれなかったことが大きかったと見るのは簡単なのだが、それ以上に気になったのは入りのテンションの高さ。明らかなオーバーペースで入ってしまったことをチームとしてコントロール出来なかった点が結果として大きな痛手となってしまった。ただ後半、2点ビハインドの場面からの動きについては逆に何故昨日この手を打てなかったのかと思うくらい意図を持った交代と戦術の変更だった。出来る手は打った。だが、それが結果には繋がらなかった。福井とすれば非常に受け入れるには難しい試合になってしまった。

大阪についてはDFが苦しい時間帯になんとか踏みとどまったことと、前線が勝負所を見逃さなかったことに尽きる。この2日間、大阪のDFライン、特にCBは正直危ない場面もかなり演出しているのは事実。しかし、チームとして絶対致命傷だけは負わないという意識は貫けている。あと1日、この意識を続けさせることが鍵になるのではと考える。