2014/12/23 府県リーグ決勝大会 準決勝 ヤンマー尼崎対岸和田クラブ

岸和田1-1(前半0-0、PK4-3)ヤンマー(@紀三井寺陸上競技場

 

両チームとも一発勝負という事もあり慎重な前半戦。岸和田は前線に張る足立の縦のドリブルと池松のFKを活かしたセットプレーに勝機を見出そうとする。対するヤンマーはシンプルに縦のボールを送り込み勝負をかける。しかし、両チームともゴールは遠く0-0での折り返し。

 

後半に入って岸和田がプレスのゾーンを上げ勝負を仕掛けるも、ヤンマーはDFがこれを凌いでまたも試合は膠着。岸和田は71分に池松を下げてFKでの武器を失ったかに見えたのだが、直後のFKで放り込まれたロングボールを足立がキープして押し込み先制点を奪う事に成功する。しかしヤンマーは直後に中村の左サイドからのクロスにニアで西原が合わせすぐさま同点に。ここから両チームとも攻め合うが後半ATへ。

 

ヤンマーはここでPK用という意図があったのか、GKを豊田から北迫へ交代しようとピッチ脇まで北迫を送り込むが交代が認められる前にタイムアップ。1-1でPK戦に突入する。PK戦は6本目までもつれ込んだが、岸和田GK大江が3本ストップに成功し、4-3で岸和田の勝利。岸和田クラブが関西2部昇格2つめの切符を手に入れた。

 

両チームとも簡単に前線へボールを送り前線のシンプルな突破に賭けるかたちでじりじりとした緊張感のある戦いとなった。PKに関しては岸和田GK大江が素晴らしかったことが全て。ヤンマーのGK交代が間に合っていたらという意見もあるが、あの大江の出来ではヤンマーがひっくり返すのは難しかったのではと感じている。ヤンマーとしては後半切り札として残していたと思われるFW田中の投入が82分と遅かったのが悔やまれる。後半早々岸和田に一度仕掛けられた点も含め、最後まで後手後手になってしまったところは惜しい所であったと感じられた。