2015/7/26 全国社会人サッカー選手権関西予選 レイジェンド滋賀対阪南パニックス

滋賀3-1(0-1)パニックス(@宝ヶ池球技場)

 

前半はほぼ互角。滋賀は前線の三野、梅村が何度となくゴール前に入り込むがパニックスの我慢強い守りを崩すには至らない。一方のパニックスは中盤の底に構えた深栖が高いテクニックを発揮し幾度となくゴール前に走り込む前線へ面白いボールを供給するもゴールには至らず。このまま終わるかと思われた前半40分、滋賀CKのカウンターからパニックスは深栖が前線に持ち込み、中央を絶妙のタイミングで追い越してきた畠中へ完璧なタイミングでスルーパス。畠中はこれを冷静に流し込みパニックスが先制。1-0で折り返すことに成功した。

 

後半もしばらくはパニックスのペース。しかしここから滋賀が徐々に流れを取り戻す。そして56分CKから最後は梅村が押し込んで同点に追い付く。これで一気に滋賀ペースに。パニックスは深栖がボールを触れる機会が激減し思うように攻めの形を作れない。そして滋賀は遂に68分、右サイドを崩して最後は西村が決めて逆転。粘るパニックスに対し最後はロスタイムに下村が駄目押しのゴールを決めて最後は3-1。滋賀が前半苦しみながらも逆転で関西勢の全社岩手最後の切符を獲得した。

 

パニックスは前半滋賀と互角以上に渡り合い、一回戦で京都紫光に勝ったのも頷ける出来であった。特に深栖のテクニックは滋賀の中盤から後ろを完全に翻弄、どう見ても良い意味で「場違い」な選手となっていた。そして前半最後に先制点。夏場に強い学生ということも相まって、勝利の目はかなりあると見てもおかしくなかった。しかし、残念ながら後半彼らは自分の想像以上の失速を見せた。このあたりがまだ彼らがこのチームにいる原因なのだろうか。光るものはあった。しかしそれがまだ強さにはなっていない。ある意味大学クラブらしいチームだったと言えるだろう。

 

滋賀は前半安易なセルフジャッジ(オフサイドを流したにも関わらずGKがエリア外で手を使いハンドを取られる。)から精神的にナーバスになる場面が見られた。それでも後半持ち直してしっかり勝ちきったあたりは流石といえよう。個人的には三野の繰り返しの突破による圧力を評価したい。彼の頑張りが最後パニックス守備陣の足を止めた最大の要因だと感じている。また、これまでサイドを中心にプレーしていた梅村がトップに入ったのを見たのは初めてだったのだが、恐らく彼にはこっちの方が合っていると思う。思った以上に嵌まっている2トップであると感じた。