2015/11/21 地域リーグ決勝大会決勝ラウンド ブリオベッカ浦安対サウルコス福井

浦安2-0(2-0)福井(@春野総合運動公園陸上競技場)

浦安は立ち上がりボールを支配し、DFラインの横の揺さぶりから縦のグラウンダーを入れて一気にテンポを上げていくのだが、この繋ぎに福井はついていけずチャンスを献上してしまう。福井は防戦一方になりながらロングスローも含めたセットプレーを軸に攻めるもチャンスは遠い。しかし、浦安のテンポに慣れてくると縦パスをカットしてのカウンターを外の深いところに入れ、そこから立て続けに2本決定的な場面を作るも坂井のシュートは枠の外。そして浦安は27分に今度は右サイドからエリア内に秋葉が切れ込んでいくと福井守備陣に倒されPK奪取。これを清水が冷静に決め先制点を奪う。更に41分竹中が中央の縦のボールを受けると技ありのループを決め2-0と突き放す。

2-0で折り返した後半、福井は攻撃的な選手を入れて反撃を試みるも完全に浦安が試合をコントロール。無理なくボールをキープし、これまでの細かい繋ぎに加え、シンプルに竹中に裏を狙わせDFを下げさせる形に持っていく。福井も右サイドの若杉の突破などでチャンスを作るも1点が遠くそのまま試合終了。浦安が2-0で初戦勝ち点3を獲得した。

終わってみれば浦安の完勝。サイドで主導権を握り、福井最大の武器であるサイドの深い所からの攻めを完封した。そのサイドの差が生まれた要因は攻撃の幅の差。パスドリブルどちらでも深い位置まで入り込める浦安に対し、福井は繋いで深い所に入れることしか出来なかった。福井は昨年もサイドが封じられた時のオプションに課題を持っていたが、その課題は解決されていたようには見えなかった。あと、もう一点疑問に感じたのは、最後の数分間でも梅井が上がってパワープレーに転ずる選択肢は無かったのだろうか。制空権は福井が握っていただけにビハインドの場面での選択肢としては十分効果的だと感じていたのだが。