2016/1/10 関西府県リーグ決勝大会 決勝 St. Andrew's F.C対草津FCテルフィー

桃山3-1(1-1)草津(@ヤンマーフィールド長居

 

両チームとも立ち上がりは5バックでサイドが上下動を繰り返す形で攻め合う。ここで桃山は右サイドバックの樽谷が草津左サイドが上がった所の裏を狙って何本か良いボールを供給する。ここで草津は4バックに変更し左サイドのスペースを埋めて桃山の攻撃を封じにかかる。草津は懸案の桃山右サイドを封じると、サイドへの早いパス回しでチャンスをうかがい20分、中央から左サイドに開いて折り返しを櫻木が押し込み先制点を奪う。これで草津が優位に立ったかと思われた。しかし桃山は28分に右サイドで得た徳永のFKがクロスボールになるかと思われたが、草津GKの頭上を越えそのままゴールネットへ。蹴った方も驚いているように見えたややラッキーなゴールで桃山が同点に追いついて前半を折り返す。

 

後半に入って運動量に勝る桃山が徐々に押し込んでいくが、FWへのボールに精度を欠きなかなか決定的な場面には至らない。しかし草津の運動量が衰えるにつれて桃山の右サイドの攻めが活発になってくる。そして69分、樽谷が速く正確なクロスボールを供給すると中央で平田が上手く身体を入れ替えダイレクトで叩き込み逆転。最後は72分にCKから永田が頭で押し込み決定的な3点目。そのまま桃山が3-1で勝利し、府県リーグ決勝大会優勝を果たすと共に、来シーズンの関西2部昇格を決めた。

 

草津とすれば桃山の攻めのキーマンと思われた樽谷を上手く封じ込め先制する所まではプラン通りであったと思われる。しかし、ラッキーな桃山のゴールでそのプランが崩れてしまってからはかなり苦しかったように思われる。あの場面、草津GKはバーの上を越えるという判断をしているように見えたが、風だったのか回転だったのかは分からないがそこから最後ボールが落ちてネットに入ったように思われる。あれが勝負の分岐点に結果としてなっただけに悔やまれる失点だっただろう。ただ桃山からすれば後半勝負という考えはあったであろうから、それでも後半草津が粘れたかどうかはまた別の問題かもしれないが。桃山はこれで来季は関西2部。学生特有の運動量と縦の強引とも言える推進力が上手く嵌まれば昇格初年度でも十分戦える力はあるだろう。