2016/1/10 関西リーグ入れ替え戦 高砂ミネイロFC対草津FCテルフィー

高砂3-1(1-0)草津(@山城総合運動公園陸上競技場)

 

いきなり高砂は前線から草津DFライン、特に草津の左サイドに狙いを定め襲いかかると6分、高い位置でボールを奪った右サイドの岡本からファーに走り込んできた藤原が決めていきなりリードを奪う。高砂はフルメンバーが揃ったバックラインが堅牢で草津のFWをしっかりとバックラインで食い止めて仕事をさせない。とはいえ高砂はなかなか追加点を奪えないまま時間が進むと、ボランチの守備に不安がある高砂に対して草津の前線がバイタルで前を向けるようになり徐々にペースを取り戻していく。しかしながらゴールまでは生まれず1-0のまま高砂がリードで前半を終える。

 

後半に入ってもバックラインでの凌ぎ合いが続き、そろそろ1-0での逃げ切りも頭を過ぎり始めた71分、草津は左サイドからのクロスボールをニアで中西がダイレクトで合わせて同点に追いつく。こうなると一気に状況は分からなくなると思われた。しかし、74分に右サイド岡本の放ったグラウンダーのミドルを草津GK金谷が後逸する痛恨のミス。ボールはゴールに吸い込まれすぐさま高砂は突き放すことに成功する。こうなれば高砂はもう同じ轍は踏まない。最後に89分、カウンターから長尾がだめ押しの3点目を奪い勝負あり。高砂が3-1で勝利し関西2部残留を決めた。

 

今シーズン一番のメンバーが揃ったと言っても過言ではなかった高砂、早い時間に先制を奪い良い流れだったが追加点をなかなか奪えず後半突き放すまでは苦しい戦いを強いられた所もあった。来季もメンバー確保と前線の決定力が2部で戦う上での鍵を握りそうである。

 

草津はまたもここという場面で事故のようなゴールで流れを失ってしまった。徐々に攻めのリズムは作れていただけに悔やまれるであろう。ただ、今回はGKのミスだっただけにそこがこのチームの限界だったとも言えるのかもしれない。来季は残念ながらまた県リーグでの戦いとなる。滋賀らしい技術の高いパスの繋ぎは見えたが、草津東の特徴なのか最後は割と強引にシュートを打つ場面も見られた。この辺は同じ滋賀でもやや相違があるように見えたという点では興味深いチームであった。