2016/5/15 関西サッカーリーグ第5節 ディアブロッサ奈良対St. Andrew's FC

D奈良3-2(2-0)Andrew's(@御所運動公園)
 
D奈良は15分、相手選手のエリア内ハンドで得たPKを細川堅がしっかりと決めて先制。更には29分、左サイドからのクロスに中央に入り込んできた椿本が決めて2-0とあっさりリードを広げる事に成功。ここから運動量に勝るAndrew'sが縦に速い攻めでゴール前に迫るもDF石原を中心としたD奈良守備陣が我慢してそのまま前半を2-0で折り返す。
 
後半に入りペースはAndrew's。いずれも中央から攻めて53分に呉、そして69分には田頭が決めて同点に追いつく。しかしここでD奈良はすぐさま71分に中央を抜けた椿本がドリブルで持ち込みそのままゴールを決めて再び突き放す。その後もAndrew'sの攻めを凌ぎきって試合終了。3-2でD奈良が今季初勝利をおさめた。
 
Andrew'sはハンドでのPKで先制されるなど不運な部分もあったが、残りの2失点は中央を完璧に割られた失点だっただけに守備陣の連携に課題を残した1戦であった。特に3点目は2-2に追いついた直後にあっさりと中央の裏を抜けられるものであった。この辺りの試合をコントロールする能力がまだ十分に無いところは若さが出た印象である。とはいえ2得点はいずれも学生チームらしい運動量と縦の早さを活かした攻めで、この点については関西2部では上位クラス。昇格1年目だが、1部昇格を争う力は十分にあると感じさせる内容であった。
 
D奈良は前半で2点を奪い主導権を握り、運動量で上回られる後半を我慢して凌ぎ切るという学生相手としては理想的な展開で勝ち切った。特に2得点の椿本が先週の奈良県選手権でも見せた最後の局面で中に入り込むプレーが増え、得点への意識が増していることがかなりの好材料。ここ数年「王手をかける」仕事を一手に担ってきた彼が「詰ませる」プレーが出来ているということは、彼自身の好調さもあるし、他の選手からも「王手をかける」事が出来ているという証拠。初勝利まで5節を要したが、ここからの浮上を予感させる試合となった。