2016/9/25 関西サッカーリーグ最終節 バンディオンセ加古川対アルテリーヴォ和歌山

和歌山5-0(2-0)加古川(@日岡山公園)

 

前半から得点の欲しい和歌山は早めに縦の攻めを見せる。加古川はいつものようにDFラインと2ボランチでブロックを作って迎え撃つが今一つ加古川の寄せが甘い。すると25分、縦一本で抜け出した澤野が待望の先制点を奪う。更に45分、ボランチの寄せが甘くなった所を角島が見逃さずミドルを決め2-0で前半終了。

 

後半も攻める和歌山。53分、セットプレーを中舛が合わせて3-0。続いて61分、白方が高い位置で奪ってそのまま持ち込み4点目。69n分には細川がGKが弾いたこぼれ球を押し込んで5点目。加古川は交代と布陣変更を駆使して守備陣を落ち着かせるも時既に遅し。そのまま5-0で和歌山が勝利。そしてそこから僅かな間を挟んで下鳥羽から入ってきたスコアの結果、僅か1点を凌ぎ切っての関西1部2連覇達成が決まった。

 

この試合も第1試合同様見えない敵との戦いの難しさを感じさせたが、それ以上に気になったのは加古川の崩れ方。特に前半はボランチが実質桶田1枚になり、彼がサイドに引っ張られるとバイタルが無法地帯と化してしまっていた。和歌山2点目の角島のミドルはまさにその桶田が左に釣り出されて生まれたスペースを突かれたものであった。後半多少は持ち直したものの、加古川の持ち味である強固なブロックからのカウンターは最後まで姿を見せる事は無かった。

 

和歌山は加古川の崩れを上手く点に結び付けたのは流石であった。前線の個人技は昨年と大きくは変わらないようには見受けられたが、やや個に寄っている印象も受けた。地決までの時間は短いが集団で崩す形がどこまで詰められるかが11月に笑顔で終わるための鍵に思える。