2016/12/17 The KSL Cup 決勝 阪南大クラブ対AS. Laranja Kyoto

阪南大ク1-1(1-0、PK4-3)ラランジャ(@キンチョウスタジアム

前半5分にいきなり阪南大クは中央からの攻めを生かして最後は三木が決めて先制する。そのまま試合は阪南大クが主導権を握る展開。前線がスピードのあるドリブルを
絡めながらサイドを突いて何度もチャンスを生み出していく。ラランジャは中尾を中心とした守りからカウンターとなるがなかなか突破口が見出せない。

 

後半に入っても大きな流れは変わらないまま時間は流れていく。このまま逃げ切りが濃厚となった後半ロスタイム、事件は起こる。最後にGKを替えようとする阪南大ク、その交代選手が待機中に吉森が2枚目のイエローで退場となる。それでもGKを交代させたのだが、直後のセットプレーでラランジャ辻元に押し込まれ、同点に追い付かれることとなった。

 

試合は1-1でPK戦へ突入。ラランジャはGK辰巳が1本止めたものの、その後2本枠を外してしまい結果は4-3で阪南大クが勝利。カップ戦優勝を決めた。

 

この試合についてはロスタイムからの一連の流れについて少し触れておきたい。正直この交代にどのような意図があったかについては自分には分からない。ただ、1点差のあのタイミングでGKを替えるというのはどう考えてもやってはいけない事だったと考える。それはもし直後のセットプレーを凌いでいたとしてもだ。

 

実際のところPK戦において阪南大クGK小川の状態は明らかに悪かった。特に4本目の甘いコースのボールを同じ方向に飛んでいたにもかかわらず為す術無く逃した時には、枠にさえ入れれば大丈夫とすら思えていた。恐らくGK辰巳は小川の状態に気付いていたのだろう。1本止めた時に必要以上に盛り上げ小川にプレッシャーをかけて優位にPK戦を進めようと試みようとしていたのは印象的であった。しかしラランジャのキッカーはこの好機を生かせなかった。気付かなかったのか、気付いていたがそれでもミスをしてしまったのか。真相は分からないが、個人的には悔やまれるPK戦だと感じた一戦であった。