2014/3/30 京都FAカップ社会人部門 準々決勝 三菱自工京都対京大理工

京大2-1(1-0)三菱自工(@西京極補助)

 

到着したのは前半20分。この時点でのスコアはCKからの得点で1-0で京大がリードとのこと。朝から続いた雨の為水たまりがそこかしこに見られるグラウンドコンディションに三菱自工は思うようにボール回しが出来ず、エース茶木のスピードも活きない苦しい試合展開。対する京大はサイドから攻めを見せようとするも決定打には至らず。そのまま1-0で前半は終了。

 

後半に入って先に点を取ったのは京大。セットプレーに難があった三菱自工の守備を突いてあっさりと2点目を奪い取った。ここから攻める三菱に対し鋭いカウンターで逆に京大が決定機を作る場面が何度も見られる。ここで3点目が入っていればもっと楽に試合を進められたのだが、最後の局面でフリーの選手を上手く使えないなど決め切れない展開に。そして後半30分を過ぎた頃から疲れが出て来たのか京大のカウンターが決まらなくなってくる。カウンターへの恐怖が無くなった三菱自工はどんどん前へ人を送り込み1点差に迫る。しかし、あと1点を奪うには時間が足りなかった。そのまま京大が逃げ切り勝利を手にした。

 

三菱自工はピッチの悪さに良さが封じられたというのが第一印象。また、セットプレーの寄せの甘さがそのまま悪い形で結果に繋がってしまった。後半1点目を奪う前に、ポストに当たってもう少し転がればゴールかと思ったボールが水たまりで止まって決まらなかったシーンがあったのだが、そのシーンがこの日の三菱自工の噛み合わない状況の象徴だったのかもしれない。チームとしては不完全燃焼の試合だったのではと思う。

 

対する京大理工は昨年府3部から今年2部への昇格を果たしたばかりのチームとのこと。無理をしない4バックの守備から足元が巧い中盤の選手がサイドに走りチャンスを作るサッカーを徹底していた。得点はいずれもセットプレーからだったが、キックの精度もカテゴリを考えれば良かったと思う。一緒に見ていた方は、恐らく府3部では45分をあまり経験していないであろうから後半のスタミナが心配と話していたが、その不安が見事に的中していたのは仕方無いところか。学生特有の代替わりが心配だが近いうちに府1部で見られることを個人的事情も含めて期待したい。