2015/5/24 関西サッカーリーグ第6節 ディアブロッサ奈良対ルネス学園甲賀サッカークラブ

D奈良1-2(0-0)ルネス(@三木防災第2陸上競技場)

 

前半から試合のペースはD奈良。中盤から前でボールキープが出来る状況が生まれたことで、得意の細かいサイドから裏を突いていく攻めが機能。決定的な場面が生まれるも、山村のシュートがGKの正面を突いたり、ポストにあたるシュートがあるなどゴールにあと一歩届かない。対するルネスはカウンター気味に縦のスピードを活かした攻めを見せるがこちらもゴールまでには至らない。

 

後半入ってもD奈良が先に動いて前線に井上を投入。更に中央からも縦に抜けるボールを入れながら攻めていく。しかしカウンターから縦に早く抜けだした藤浦がルネスが先制点を奪う。更にルネスはD奈良のミスを奪ったカウンターから今度は酒井が決めて一気に2-0と突き放す。D奈良はビハインドの状況でも運動量で上回り最後まで諦めずに追いかけるが、右サイドを抜けた新家の折り返しに井上が合わせて1点に留まり試合終了。ルネスが数少ないチャンスを確実に活かし2-1で逃げ切った。

 

ルネスは中盤で自分達が主導権を奪うと奔放な攻めが見られるのだが、この日は足元の技術では関西2部でも抜けているD奈良相手では分が悪かった。府県決勝では恐らく中盤の技術で勝てる相手だったからこのあたりの悪さが見えなかったのかもしれない。また、ラインコントロールというか、裏に出るボールに対するDFの勘の悪さが露呈したのも今後の課題と言えるだろう。それでも前線のスピードでなんとか良い時間帯にゴールを奪って逃げ切ることが出来たのは収穫だったのではないだろうか。

 

D奈良とすれば今回もあそこが決まっていればという思いに駆られる試合となってしまった。この日は中盤での主導権争いにも勝ち何度もゴール前に迫る場面もあった。学生のルネスを相手にしても後半の最後に至って運動量で勝ち切る走力もあった。やっていることは間違っているとは思えない。下手にやり方を変えれば逆に悪化するリスクも高いとすら思える。だからこそ何をすれば良いのか見極めるのは本当に難しい状況にある。その方向性は、そしてその結果得られる答えは。次節以降それは分かることになるのだろう。