2015/8/9 奈良県選手権大会準決勝 ディアブロッサ奈良対天理大学

D奈良1-3(0-1)天理大(@奈良県フットボールセンター)

 

前半天理大はバイタルエリアまでボールを運び、D奈良DFラインの裏に抜ける選手にボールを送り込みチャンスを伺う。対するD奈良はこれを凌ぐとFW山本へ縦のボールを送り、ここから外へ繋げていこうとする。先制点は天理大。右サイドのCKはD奈良GKの手をすり抜けそのままゴールネットへ入り1-0。そのまま1-0での折り返しとなる。

 

後半早々D奈良はCKから立て続けに決定的なチャンスを2度得るもいずれもゴールを奪えず。熱さで両チームの運動量も徐々に落ちていく中、D奈良は右サイドからのFKを奪う。鬼岩の左脚からニアに飛んだボールを最後に頭で押し込んだのは井上。これでD奈良が同点に追い付く。ここから天理大は中央から外に攻めをシフト。これが奏功して、右サイドからの折り返しを押し込み再び勝ち越しに成功する。最後攻めたD奈良だったがカウンターのミドルを天理大に決められ万事休す。天理大が3-1で勝利し、奈良県選手権決勝へと駒を進めた。

 

天理大はチャンスの時間帯に効率良く点を重ねることが出来た。攻撃陣が前を向ける時の迫力はあるので、前線でいかに前を向いてパスを出す局面を作れるかが次の試合でも鍵を握るだろう。一方でフィジカル面での線の細さも見られた。身体の強さがない分、無理に奪おうとしてラフになる場面も出てきた点はあったように感じる。

 

D奈良は逆に取れる時に点が取れていれば結果は変わっていたのだろう。どうしてもビハインドの展開になると焦って縦に行ってしまうのは気持ちとして理解出来る部分であるだけに、如何に取れる時に取って余裕を持って自分達でボールを保持する展開に持ち込めるかが大事なのかもしれない。